DJ Highschool

DJ Highschool, 2015

――トラックメイカーだといかがですか?最近、若くて気になる方いらっしゃいますか?
 「個人的に好きなのは名古屋のRAMZA。すごいな!と思ったのはQron-Pですね」

――パワーヴァイオレンスではどうですか?
 「やっぱりIRON LUNGが圧倒的でしたね」

――でもIRON LUNGは、メンバーのキャリア的にはベテランですよね(笑)。
 「そうですね(笑)。でもやっぱり、現行のバンドっていう感じがするから。CAPITALIST CASUALTIESも最近一緒にやったんですけど、ライヴが長くて途中で帰っちゃったんですよ(笑)。IRON LUNGはサクっと終わるんで。醍醐味を感じました」

――日本のバンドだとどうでしょう。
 「COMPLETED EXPOSITIONはおもしろいかな。あとはやっぱりFIGHT IT OUTとか……。日本のバンドはそんなに聴かないかもしれないです(笑)。そもそもライヴハウスに行くという行為を、昔に比べるとあまりしなくなっちゃって。行きたいな、って思うライヴがないんですよ。昔はあれもこれもある、っていう感じだったんですけど……。ライヴを観て刺激を受けるのは絶対大切だと思うから、おもしろそうなものがあれば観に行きたいです」

――逆に、トラックメイカーとして、曲を提供してみたい人はいらっしゃいますか?
 「おもしろかったら全然、なんでもやりたいですね」

――ヒップホップとは全然違うフィールドの、例えば……アイドルからお話が来たりしたら、やります?
 「やりますね。僕別に、アンダーグラウンド志向とか全然ないんですよ。まあ、作る上でどれだけの自由度があるのかにもよりますし、自分が作れないような注文だったら絶対やらないですけど。歌が乗って完成した時に自分でも良いな、って思えるものが100%作れるのであれば、むしろやりたいです」

――アイドルに限らず、Highschoolさんのトラックは歌ものもハマりそうですよね。すごく良さそう。
 「実は、今回のアルバムにも本当は歌ものを入れたくて、合いそうな女性の歌い手をMERCYくんと色々探したんですよ。でも……なんというか……アメリカに憧れているのであろうR&Bシンガーか、下北っぽい文学インディポップ路線のどちらかしか見つからないんですよね(笑)。なんか、“ムダなアーティスト感”みたいなものを持ってる人がけっこう多いな、っていう……。その中間で、僕らに近い感覚で音楽をやっている女性っていないのかな?と思ったら絶望的な気分になっちゃって(笑)、止めました。普段着で音楽やってる感じの人がやっぱり好きなんで。仲良くなれるか、なれないかみたいな判断基準もあったし、無理して探すよりも、できることを瞬発力でやったほうが絶対今の自分なんだろうな、と思ったので。合いそうな人がいれば、ぜひ一緒にやりたいですけどね」

DJ Highschool 'Make My Day', 2015 <a href="http://wdsounds.com/" target="_blank" rel="noopener"><span style="color: #ffffff;">WDsounds</span></a>
DJ Highschool ‘Make My Day’, 2015 WDsounds

――ぴったりの方が見つかると良いですね。しかし、そこまで“ポップ”に対して意識的だとは思いませんでした。
 「僕はポップ・ミュージックが音楽として最強だと考えているんですよ。日本て今、音楽の売り上げのほとんどがアイドルじゃないですか。でもそれは付加価値で買われているものが大半で、それって音楽じゃないと思うんです。もっと音楽として見てもらえる環境が作れるのであれば、絶対やったほうが良いと思う。現行のUS、例えばChris Brownとか言ってみりゃアイドルじゃないですか。でも“なんだこのトラック?!”みたいなことをやっているわけで。韓国のアイドルなんかもそうですよね。そういうことができるなら、底上げにも繋がると思うから」

――バンドでやってみようとは思わないんですか?
 「それが思わないんですよね。女性のヴォーカルをフィーチャーした、それこそWHIRRみたいなバンドをプロデュースする、とかならやってみたいんですけど。自分ではハードコアのバンド以外は別にやりたいとは思わないです。まあでも、強いて言うなら、Oi!のバンドはやりたい」

――シューゲイザーと全然違いますね(笑)。
 「やっぱりスキンヘッド文化が大好きなんですよ。90年代後半のUSスキンヘッズみたいなバンドはやりたいです。DROPKICK MURPHYSとか、憧れもあるし」

――やっぱり、90sがお好きなんですね。
 「そうですね……。今でも聴いているようなものに全部出会って、“物心ついた”ような時代なんで。それは絶対、心のどこかには常にありますよね。2000年に入ってからは自分でもバンドを始めていたから、ただただ観たり、ただただ聴いたりして、ひたすら何かに対して悶々としていた頃の感覚に戻ることってもうないじゃないですか。全部止めない限り。童貞の頃の気持ちに戻りたいって思うことがあるのと一緒ですよ。90sは童貞(笑)」

――(笑)。アルバムは全体的にノスタルジックなムードも漂っていますが、それはやっぱり90年代の思い出ということになってくるんでしょうか。
 「う~ん、あんまり意識したことはないですけど、そういうことになるのかもしれないですね(笑)」

――かといって、現在を否定するような逃避傾向は全くないです。
 「そういうのは全然ないですね。90年代の自分よりも、今の自分のほうが絶対楽しいんで」

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