Julia Holter

Julia Holter / photo ©Tonje Thilesen

――ご自身の音楽を非常に客観的に捉えていらっしゃるんですね。
 「そうですね……」

――作品としてリリースしてしまうと、自分のものではなくなるような感覚をお持ちなのでは?
 「なるほど。そうですね。レコードは私そのものではないので。作品を作り終わった直後は、なるべく自分のレコードを好きにならないようにしているんですよ。ずっとエネルギーを費やしていたものから少し離れたいという意味合いもあります。今はもちろん、『Have You In My Wilderness』のことを好きになっていますけどね!」

――それだけ、ひとつひとつの作品を丹念に作っていらっしゃるということですよね。
 「もちろん」

――最新アルバムの収録曲が過去に制作されたものであることを考えると、今はさらにたくさんの楽曲が控えているように思えます。
 「今ですか?それが全然曲のストックがないんですよ、実は (笑)。『Have You In My Wilderness』をリリースするまでにはかなり曲を溜めていたんですけど、それに伴ってツアーが増えたので曲を書く時間がなくなってしまって。何曲かストックしている曲はありますが、そこからレコードを作りたくなるような傾向のものではないんです。『ビニー / 信じる男』(原題 “Bleed for This” / 2017年日本公開)というボクシングの映画(マーティン・スコセッシ製作総指揮)のためにスコアを書いたりしましたが、今はもっと新しいものを作りたいという気持ちです。まだ形にできていないだけで、アイディアはたくさんありますよ!」

――すごく色んなことに興味をお持ちの方だとお見受けしているのですが、音楽以外での表現は考えていらっしゃらないのでしょうか。
 「それはあるかもしれないですね!テキストを書くのは好きです。でも音楽以外のことはあまり得意ではないので、今は音楽に集中していたいですね」

Julia Holter official site | http://juliaholter.com/