夏の大△

夏の大△, 2014

――そうなんですか??
大城 「ソロ名義でもやったことがあって。それも話すと長くなるんですけど(笑)。Eddie Prevost(AMM)とJohn Butcherの対バンで呼ばれて大谷採石場(栃木・宇都宮)っていうところで河野 円さんとのデュオでライヴをやった時に、楽器は持って行ったんですけど、ちょうどライヴが多い時期だったから毎回自分の楽器を演奏するのがつまらなくなっていたんですよ。自分で結果が見えているというか。採石場だから石がたくさんあるし、もう、石投げよう、みたいな(笑)。まあ、実際はそこまで短絡的でもないんですけど」
川口 「あと財布の中身を出してぶん投げるやつでしょ」
大城 「川口くんと昔デュオでやってた時さ、一時期空き缶を並べたりとかもしてたよね。その空き缶を並べるのと、石を投げるのは僕的には同じなんですよ。ワッシャーを投げて床に当たる音でライヴをやっていたこともあるんですけど、投げるのをやめて転がしてみたり、色々やっているうちに音が出なくていいや、っていう風になってきて。石だと、音が出たり出なかったりするし、投げたら何が起こるかな?みたいなところもあったりする」

――そういう感覚を体感として与えようという意図でやっているわけではないんですよね?
矢代 「“やってみたからそういうことが起きた”というだけで、そういう意図はないですね。自分で習得して“次はもっと上手く回してみよう”とか、“もっと大きい物を回してみよう”とか、そういう感じです。川口くんは積むのがマイブームなんだよね(笑)」
大城 「あれ積み過ぎると危ない感じだよね(笑)」

――あっ、そういうこと考えていらっしゃるんですね(笑)。
川口 「それはめちゃめちゃ考えてるよね(笑)」
大城 「“固定しなきゃ!”とか」
川口 「誰も怪我しない、何も壊さない、って思ってるから。でもまあ、それも、崩れた時に音が出たりはしますけど、音にフォーカスしているわけではないし、積んだ状態が美的どうの、っていうことは何もないんですよ。ただ“積んでいるところ”が“積んでいるところ”だとわかれば良いんです。“何か”として捉えられるよりは、ただ“そういう作業がそのままある”ということの方が重要な気がする。鈴木昭男のパフォーマンスでさ、バケツに物を入れて階段の上から落とす、っていうのがあったじゃない?」
大城 「うんうん、あったね」
川口 「でもさ、ヤッシーの“机回ってる”とか、大城くんの“石が壊れる”とかって、“美術”でも“音楽”でも何でもないじゃん。それがすごい良い。“ただ回る”とかさ。僕はそこがすごくおもしろいと思いますね」

矢代 「たぶん、“目的があってやる”というよりは、“できちゃった”的なところが発端となっていることが多いんじゃないかな。バンドのモチベーションもそこにあるような気がするんですよね」
川口 「完全にそうだと思うよ」
大城 「“状態”っていうかね」
矢代 「頂上に立つことが目的じゃなくて、山に登ること自体が目的っていう感覚ですね。登山で言うところの」
川口 「登山で言った(笑)」
大城 「それスピった発言だよね(笑)」
一同 「(笑)」
矢代 「なんだかわからない方向になってきた(笑)」

――今後、ものすごく広い場所でやってみるのとか、いかがですか?
川口 「ああ~、良いね!倉庫とかね」
矢代 「やってみたいですね!」
大城 「それはぜひやってみたいなあ」

――幕張メッセとか。
一同 「(笑)」
川口 「逆に森みたいなところでもやってみたいんだよね。めちゃめちゃ“色々ある”ところ。木が生えてると縦も使えるから」
矢代 「ちょっと標高が高いところの森が良いね」
川口 「何で?空気薄いほうが良いの(笑)?」
矢代 「標高によって植生が変わってくるんですよ。2,000以下だとスギが多いからつまらなくて。それ以上に行くとブナとかシラカバなんかが生えてきて、横に伸びるタイプも増えてくるんですよね」
川口 「何の話をしてるんだ(笑)」

大城 真 Twitter | https://twitter.com/ooooshiroooo
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