ZOMBIE-CHANG / Meirin

ZOMBIE-CHANG / photo ©Chifumi Kubota 久保田千史

――これ!ってひとつ決めて、それだけやるのって難しいですよね。
 「難しいです。そういう、極めてる人って本当にすごいと思います」

――逆にメイリンさんは、こんなことを言ったら失礼かもしれないですけど、音楽一筋!っていう感じではないのかな?って思っていました。それだけやりたいわけじゃない、というか。
 「あはは(笑)。そうですね。すごく色んなことやりたいです。最近はモデルさんのお仕事をいただたくことが多くなったんで、身体にめっちゃ気を遣ったりし始めて……食べるの大好きだから(笑)。大変だけど、がんばるの楽しい!みたいな感じで逆に燃えてきました」

――でもお話を聞いてると、すべてに全力投球している感じですよね。
 「そうですね。色んなこと全部やりたい。全部がんばりたいっていう気持ちはあります。ていうか、自信とかないし、ちっちゃいハートなんで、がんばることしかできないんですよ。本当は入稿作業とかも全部まるまるやりたいんですけど、全然できないし……。さすがにそこまでやると、色々おろそかになっちゃうかな?って甘やかしてるところはあるんですけど」

――そんなことはないですよ(笑)。いすたえこさん(NNNNY)デザインの今回のアートワークも、メイリンさんの“やりたいこと”が反映されているんですか?
 「はい。ジャケットは、絶対に空抜けでピンクがバッてある感じじゃないと嫌だったんですよ。字体は絶対ゴシック、とか。すごい決まっちゃってたから、いすさんに申し訳なくて……」

――空抜けにカラーのイメージは、何かから着想を得たものなのでしょうか。
 「なんだろう……。背景は絶対に無地がよかったんですよ。でも、ただの壁でもなあ……スタジオとかもありきたりじゃないですか。だから自然に頼るか!と思って。やっぱり太陽の力ってすごいから。写真を撮ってくれた嶌村吉祥丸さんは同い歳なんですけど、直前に撮影でお会いした時に絶対この人だ!と感じてお願いしました」

――インスピレーションですね。
 「けっこうそうですね」

――ミックスを担当したJIGGさんとの作業はいかがでしたか?「KOURAKUEN」は写真集に付いていたCD-Rのヴァージョンと比べると、洗練された仕上がりになってますよね。CD-Rの、ヴォーカルか左右にパンしている感じも好きでしたけど。
 「あれ良いですよね(笑)!わたしもCD-Rのヴァージョンは気に入っていて。だから、JIGGさんにミックスをお願いすることになった時、好きじゃない感じになっちゃったらどうしよう……っていう気持ちも実はあったんです。でもJIGGさんはわたしが考えていることを全部わかってくれて、ばっちりに仕上げてくださったので、すごく嬉しかったです」

――その“好き”とか“好きじゃない”っていうのは具体的に、どういうポイントのことだったでしょうか。
 「ザラっとした、ロウファイな感じとか。最初は、ロウファイな感じにするのも“逃げ”なんじゃないかと思って、全部クリアな感じにすることも考えたんですよ。でも、それはそれで何か違うな……って思って」

――ロウなサウンドメイキングも、“やりたいこと”の一部だった、ということですよね。
 「そうですね」

ZOMBIE-CHANG / photo c<a href="https://clinamina.in/" target="_blank" rel="noopener"><span style="color: #ffffff;">Chifumi Kubota 久保田千史</span></a>

――その感触から、そもそもライヴを前提に曲を作っていないのかな?と思っていたのですが、実際はいかがでしょう。
 「そうなんですよね……。ライヴでやることはあまり考えずに作っているかもしれないです。だから、最初はライヴをやらずに音源だけ出すっていう活動の仕方も考えていたんですよ」

――ブラックメタルみたいでかっこいいじゃないですか。でも山本リンダになるためには、ライヴもがんばらないといけないぞ!みたいな?
 「そうですね(笑)。なんかとんでもない衣装とか着て、ワイヤーで吊られたりとかしたいですからね」

――唐突ですけど、メイリンさんのインスタ良いですよね。モデルさんのインスタって基本、スカした感じが多いじゃないですか。でもメイリンさんの写真はほとんどめっちゃ笑っていて、素敵です。それがすごく好きなんですけど、その笑顔の中に、何と言うか……孤独を感じる時があるんです。音楽も孤独な雰囲気だし……。独りブラックメタルみたいな(笑)。
 「ウソ~!! でも実際そうなんですよ……独りでブラブラしていることが多くて。独りで街を歩いて、聴こえてくる流行りの音楽を研究したり。雑踏の中だと、ほとんどビートしか聴こえなかったりするじゃないですか。だから、今こういうビートがあるんだな~って思ったり。孤独と言えばそうなのかもしれないですけど、寂しいだけが孤独じゃないと思うんですよ。充実した孤独もあるじゃないですか。それがすごく好きなんですよ。そもそも人と約束するのが苦手で……。前もってご飯を食べに行く約束をしても、その時になったら別に食べたくないかもしれないじゃないですか。絶対約束した時と同じ気持ちにじゃないと思うんですよ」

――わかる~(笑)。じゃあ、ライヴ行ったりするのもどちらかというと苦手じゃないですか?前売チケットとか買わないでしょ?僕けっこう、ライヴに行く途中で帰っちゃったりすることもあるから、当日券派なんですけど……(笑)。
 「わかる~!わたしも前売買わないです(笑)」

――ライヴをやる側としても大変じゃないですか?一緒にライヴをやる人を考えたりとか……。
 「そうなんですよ!だからわたし、自分の企画とか一切やったことがなくて。打ち上げのこととかも考え出すと、面倒臭くなっちゃうんですよ……。お店決めたり、何人いるのかな?とか(笑)。だから、ライヴに誘っていただいた時も、楽屋で頭から上着かぶってたりします」

――感じ悪いすね(笑)。
 「感じ悪いですよね……(苦)」

――メイリンさん今お話しただけでもすごく優しいし、すぐ打ち解けられそうなのに。
 「最近はだんだん、打ち解けられるようになってきました。友達の大切さが、ようやくわかるようになってきて」

――じゃあレコ発はどなたか誘って開催するんですか?
 「たぶん独りでやります(笑)。食事ができる会場で、食べながら楽に観ていただいて、終わったら、おなかもいっぱいだし、帰ろう帰ろう!みたいになる感じにしたいです。サッとやってパッと食べて、サクっと帰るみたいな(笑)」

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