SEX VIRGIN KILLER

SEX VIRGIN KILLER / photo ©Miki Matsushima 松島 幹

――ギタリストとしてはどうですか?hideさんのプレイはやっぱり研究したのでしょうか。
 「hideさんはもちろん好きですけど、ギターのプレイ以上に、“メロディ・センスの持ち主”だと思っていますね。もっと言えばファッションやパフォーマンスを含めた“存在”に惹かれますね。当時の映像を観ていても全然古くないし、常に先を行っていた人なんですよね。プレイ面では、GASTUNKのTatsuさんやMichael Schenkerにすごく影響を受けましたね」

――そのお2人というのが渋いですね。
 「そうなんですかね。このお2人は、共通するところがあると思うんですよ。泣きの要素とか。Michael Schenkerは来日公演も何度か観にいってるくらい好きですね」

――何年か前の中野サンプラザもご覧になったんですか?
 「そうですね。当日、直接お会いする機会があってSEXのフライヤーを渡したんですけど、その時の模様が来日時のDVDに映ってるんですよ。普通だったらカットする部分だと思うんですけど、残してくれていて。それを勝手にMichaelの優しさだと思ってるんですけどね(笑)。一応存在は知ってくれてるという」

――すごいですね(笑)!
 「そうですね、それは嬉しかったですね」

SEX VIRGIN KILLER / photo ©<a href="https://www.mikimatsushima.com/" target="_blank" rel="noopener"><span style="color: #ffffff;">Miki Matsushima 松島 幹</span></a>
photo ©Miki Matsushima 松島 幹

――masaさんの世代だと、泣きのギターと言えばメロデスやある種のブラックメタルのようなものも身近にたくさんあるわけじゃないですか。全然そっちには惹かれなかったんですね。
 「一応聴いてはいるんですけど、その時は心に稲妻が走るような衝撃がなかったんでしょうね、きっと。まだ出会ってないだけかもしれないですけど。自分の中で心にグっとくるものがあったのが、MichaelやTatsuさんだったんです。すぐに流れていっちゃう音楽も多い中、この2人のメロディーは流れていかない。引っかかって仕方ないんですよね。Michaelの音楽と初めて出会った時のシチュエーションなんかも鮮明に覚えてますしね。自分の部屋で独りCDコンポの前で対峙して。彼が19歳くらいの頃にリリースした音源にヤラれましたね」

――Michael Schenkerを聴き始めたきっかけって、何だったんですか?
 「色んな過去の音楽を漁っていく中でたまたま雑誌に載っているのを見て、聴いてみたんですよ。Michaelの前に、Tatsuさんのギターが好きでずっと聴いてたんですけど、Michaelを聴いた瞬間“Tatsuさんだ!”と思ってびっくりしたんですね。Tatsuさんの手癖がマイケルの手癖だったり、マイケルの手癖がさらに過去の人の手癖だったり。音楽って本当に影響の繰り返しだな、というのをその時に感じましたね」

――今の人って、あまりそういう風に過去に遡るような聴き方をしないって言われますよね。
 「最新の音楽でも、素晴らしいものはたくさんあると思うんですよ。でも自分は、まだ聴いたことがない、過去に存在したものも知りたいという欲求が強くあったんで。まだまだ全然聴けていないとは思ってるんで、もっと知ろうとはしていますね。Atsuoさんも過去の音楽にすごく詳しい方なので、“宿題”って言って色々貸してくれるんですよ(笑)。色々な音楽を知っては反芻しながら自分の持っているものを活かしていけたら良いですね」

――たしかに、パッと聴いた感じはヴィジュアル・メタルなんですけど、様々な音楽を聴いてきた芳醇さが随所に現れている気がしますね。さっきおっしゃっていたような、広い意味での“ロック”感というか。
 「それはそれは。ありがとうございます」

――SEXって、特に仲が良いバンドとかいるんですか?
 「う~ん、どこにも属してない感じになってるんで、難しいんですけど(笑)。MEANINGは何度かイベントやツアーサポートに誘ってくれましたし、『♀』盤の“悪魔の歌”でドラムを叩いてくれたChargeeeeee…がやっているOMEGA DRIPPとか、スタッフが共通の流血ブリザードとかですかね。流血はちょっとご無沙汰なんですけど。あとは今回のシングルのレコ発もそうなんですけど、Borisとは最近よくご一緒させていただいてます。パンクでも、ヴィジュアル系でも、メタルでも、ノイズとでも、どこでもやれるのがSEXだと思ってるので、あえてどこかに留まるつもりはないですね」

SEX VIRGIN KILLER 'crimson red ep ♀', 2013
SEX VIRGIN KILLER ‘crimson red ep ♀’, 2013

――ヴィジュアル・メタルというと、上下関係的なシーン形成が浮かぶじゃないですか。
 「ああ~(笑)。そういう、上下関係を重んじるのもひとつだとは思いますけど、自分は良くも悪くも何かの枠に入ったり、どこかに収まるのがあまり好きではないんですよね。どんどん飛び出して、色んな素敵な方々と、ジャンルも関係なく出会っていけたら良いですね。それはお客さんにも反映されることだと思うんですよ。所謂バンギャがいても良いし、パンクスがいても良いし、ヘドバンしてる子が居ても良いと思うし、じっくり音に浸って音楽を聴きにくる子が居ても良いですし。自由に、それぞれが楽しんでるライヴにしたいんですよ」

――海外での活動は視野に入れてないんですか?
 「海外からも、“こっちでライヴやってほしい”っていうメールはけっこういただくんですよ。反応はたしかに色んな国からあるんで、いずれは海外でもやりたいんですけど、まずは国内が先決かな、と思っていて。日本でも行ってないところがたくさんあるんで。まだ出会ってない人がたくさんいると思うので、それからですね、海外は」

――真面目ですね(笑)。
 「そんなことないっすよ(笑)」

――SEXはこれからどこに行ってしまうんでしょう。
 「今回リリースした曲や、これから控えてる曲たちが行く先を教えてくれると思いますよ。それを、今これを読んでくれている人はもちろん、自分自身の楽しみにもしたいですね。まだお見せしていない引き出しがたくさんあるんで、その辺りを開けつつ、聴く人のトラウマになるような活動をしていきたいな、と思ってます」

SEX VIRGIN KILLER official site | http://sexvirginkiller.com/
SEX VIRGIN KILLER official web store | https://svk.theshop.jp/