COFFINS

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――”ざっくりメタル”、”ざっくりハードコア・パンク”という言葉を使わせていただきましたが、実際、初期SWANSのイメージでスタートしながらもPUNGENT STENCHをカヴァーしちゃうまでにデスメタル化したCOFFINS、DARKSIDE NYC影響下の異端モッシュコアからエクスペリメンタルなスラッジング・ドゥームに進化したSECOND TO NONE、どちらも各カテゴリ内ではかなり特殊な存在です。活動にあたって、メタルだ、ハードコアだ、という意識は持ち合わせているのでしょうか。
T 「サウンド的にはデスメタルの枠内でやってる意識はありますね」
S 「ウチはハードコアが根底にあるデスメタルだと思ってます。それこそ初期PUNGENT STENCHもデスメタルですが、リフやリズムは間違いなくハードコア要素が強いですし。AUTOPSYなんかも。基本、メタル、ハードコア両方を持ち合わせていると思います」
A 「COFFINSはやはり“Tokyo Old School Death Metal”ですね。Trueです」

――以前T. G. Warrior師にお話を伺った際、「私たちは全然オリジナルではない。オリジナルはTony Iommiだ」とおっしゃっていたのが印象的だったのですが、明らかにオリジナルです。COFFINSとSECOND TO NONEも、引き合いに出せる音楽は多々あれど、圧倒的にオリジナルだと感じます。ご自身のバンドのオリジナリティについて思うことを聞かせてください。
U 「あくまで個人的な考えですが……オリジナルってのはそもそもパクりの積み重ねです。色んな要素の引き出しをごちゃ混ぜに積み重ねて形成されていく中で、第三者の観点から結果的にそう言われていくものなんじゃないかと思ってます。そういう意味で、たまたまウチはその重なり方が上手くいってるだけなのかなと。あとはパクリの元ネタを知らない若い世代には新しく聴こえたりして、そこでオリジナリティを感じる音として捉えられてるのかもしれないです。でも実際、たぶん聴く人が聴けばウチの構成要素は超絶わかりやすいと思いますけどね(笑)」

――ここ10年で現れたバンドの印象について聞かせてください。例えばXIBALBAやPRIMITIVE MANなんてどうでしょう。
A 「両バンドとも好きです。PRIMITIVE MANに関しては来日ツアーで対バンしましたし、個人的に彼らからマーチを通販で買ったりしてたので、会えてうれしかったです。ここら辺のバンド、特にオールドスクール・デスメタルの取り入れ方が露骨なものが最近増えてきて、面白いなと思います」
T 「純然たるデスメタルとは違うけど、“なんだ、デスメタル好きなんじゃん”感は確かに両バンド共に感じますね。近年のハードコア・バンドに波及してるオールドスクールデス復興からの影響は90年代のデスコア / 極悪HCとも違ったデスメタル解釈で興味深いです。けっこう前かもですが、STORMCROWとかのボルトスロウィング勢は個人的にツボでした」
S 「ツアーで対バンしましたが、ここ10年だとHOODED MENACEとUNDERGANG、あとENTRAPMENTもハードコア要素があってカッコ良かったです。最近はBLOOD INCANTATIONがお気に入り。海外は常に現行のデスメタル・バンドが出て来るので凄いな、と思いますね。“はるまげ堂”とかで日本の流通も多いですし、聴いてる人も沢山いると思いますが、なかなか日本からこの手のバンドが出て来ないのが“現実”だなぁと思います」
U 「正直オレ自身は最近のエクストリーム系バンドに疎かったりするんですが、XIBALBAやPRIMITIVE MANとかは聴いたり観たりしてて、ジャンルレスということ自体も音に取り込んでるな、というあたりに“現行の音”ってのを実感します。本人たちが意識してるかどうかはわからないですが」

――国内に近しい感覚のバンドはいますか?なんとなく、関西ならEAT、関東ならREVÖLTって感じがしますが……。
A 「似てるかといえば違うと思いますね。僕らに近いと言えばANATOMIAじゃないかな」
S 「自分もANATOMIAだと思います。REVÖLTも昔から大好きですけど(笑)」
U 「初期ANATOMIAからはデスメタル面で多大な影響を受けてるからね。常に意識してるのは後期GRUDGEかな」
T 「ANATOMIAとはドゥームデスとしてのスタート地点が似てますよね。互いに現在の方向性が全然違うのも面白いです。EAT、REVÖLTとも、サウンドは似てないけどデスメタル x ドゥーム x ハードコアという感覚は共通して持ってるのでは?と思います」

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photo ©Natsumi Okano

――今回のスプリット作にあたって、曲作りにお互いのバンドのスタイルは意識されましたか?
A 「SECOND TO NONEは絶対凄いもの作ってくると確信してましたし、少しドキドキしてました。だからといって意識して寄せてしまったら、スプリットをリリースする意味が無いので、いつものCOFFINSです」
T 「いつも通りですが、“1曲は速い曲を入れようか”って話をした記憶はあります」
U 「Dビートな曲はウチの代名詞でもあるしね。COFFINS感を出すにはやっぱ入れとかないと、っていう使命感です(笑)」

――曲は別々でも、パッケージはひとつです。ヴィジュアル・イメージの擦り合わせなどはしたのでしょうか。COFFINSはゴアリーなイメージ、SECOND TO NONEはリリジャスなイメージが確立されていると思うので。
A 「最初、僕がTaku氏と飲みながら“こういうイメージで”なんて話しはしてたんですが、それを072氏(DISTURD)が完璧に仕上げてくれました」
T 「ジャケット最高です!スプリットだし、ゾンビがいなくても全然問題ないです(笑)」
U 「完全に丸投げ! でも投げて大正解。この辺のまとめ方はさすがですよ」

――本作が完成して、手応えはありましたか?個人的に、全部乗せ感のあるスプリットなので、第2弾以降も期待したいところです!
U 「手応えはきっとコレからでしょう。第2弾は……あるのかな?こんな奇跡は2度となさそうですが(笑)……何かあればいいなと思います」
S 「最初に話を貰った時はプレッシャーありましたが、本当にやって良かったなと思いました」
T 「リリースにこぎつけてとりあえずホッとしてます。これからの動きも自分自身楽しみです」
A 「レコーディングが終わった時は“いいじゃんこれ”ってニヤニヤしましたし、現時点(2月初旬)でリリース直前なので、なんとも言えませんが気に入ってくれるはずです。両バンドの今を凝縮して詰め込んであるので。このスプリットに関することは、“リリースしてちょっとツアーして終わり”じゃなくて、もっともっと色々拡げていこうと思ってるので、今後も注目していて欲しいです」

COFFINS / SECOND TO NONE 'Nine Cocoons Of Dens To F' Release Party in Tokyo

COFFINS official site | http://www.coffins.jp/
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