MCウクダダとMC i know

MCウクダダとMC i know

――ラップよりもDJが先だったんですね。
u 「最初はDJウクダダだったんです。“Hakkin’!!”にDJで出演させられることになったとき、“DJネームが必要だな”って言われたんですけど、わたしわからないから決められなくて……。“DJウクダダとDJウッキュンどっちがいい?”って聞かれて、ウクダダを選びました……」

――自分で決めたんじゃなかったんですね(笑)。
u 「しかもその当時オカダダさんのこと知らなくて。でもウルトラマンにダダ星人がいるのは知ってたんです。その頃ダダ星人とわたしは似てたんですよ。ボブだし、白黒しか着ないし。だからウクダダを選んだんですけど……。i knowは元々DJサークルに入ってたんだよね」
i 「大学生のときですね」
u 「それで2人とも“Hakkin’!!”でDJをやるようになりました」

――“DJウクダダとDJ i know”結成?
i 「それが、いつも別々の月に出ていたんですよね。それぞれほかの現場にも定期的に呼ばれるようになった頃に、“Hakkin’!!”の1周年イベントがあったんです。そのときやっと2人一緒ブッキングされて」
u 「一緒に同じイベントに出たのはそれが初めてだったんだよね」
i 「そうそう。せっかくアニヴァーサリー・イベントだからサプライズしようや、って話になって、DJなのに2人が急に歌い出すっていうのを思いついたんですよ。おもしろくね?みたいな感じで。それでオリジナルの歌を作ることにしたんですけど……」
u 「よく知らないインストのトラックに歌を乗せるっていう」

――最初は“ラップ”というより、“歌”でいく予定だったんですか。
i 「そうです。でもポエマー時代からの性で……ごめんウクダダ、韻は踏むのは止められんわ……みたいな」
u 「そもそも、“歌を作る”っていう概念自体がなかったんだよね。このトラックだったらラップ、みたいな感覚もなくて」
i 「トラックはただのインスト、みたいな(笑)。そのときに作ったのが“はじめてのhakkin’!!バースデー”っていう曲。自己紹介ラップからの“Hakkin’!!”おめでとう!みたいなやつですね。それが当日、大成功で」
u 「みんな喜んでくれたんだよね」
i 「自分たちで思っていたよりも好評で、その翌月に、はなまるさんと一緒に“Hakkin’!!”を企画している人が別にやっている“踊ロック”っていうイベントにも2人で呼ばれちゃって。これは完全にフリだと思って、すぐ踊ロックのラップを作ったんです」
u 「本番でi knowがめっちゃ暴れたんだよね……」
i 「DJのときに、RIZEの“日本刀”を流してブチあがってたんですよ(笑)。でも、それを観た方が“楽曲を提供させてください”って声をかけてくださって。それが今、曲を作ってくださっているMad Yellowさんだったんです」

――なんだか順風満帆な感じですね。
i 「そうなんですよ。だからわたしたちもなんで今取材されてるのかよくわからないし……。リハの順番がどうこうとか言う人間になると思ってなかったんですよ」
u 「今でも照れるもんね、リハ。マイクチェックとか、何言ったらいいのかわからないもんね」
i 「ハァ、ハァ、しか言えない。ワンツワンツーは言えない。恥ずかしくて(笑)」
u 「ワンツワンツー!ハァ、ハァ!ふひゃひゃ(笑)」

――そういうことする存在に、憧れはあったわけですか?
i 「憧れはありましたよ」
u 「わたしはないです!」
i 「うそっ」
u 「ないない」
i 「憧れというか、すごいな、って感じですね。なりたいっていう気持ちはわたしも全くなかったです。完全に受身」
u 「そうだね。人前で歌いたいとか、目立ちたいとかは全然なかったですね」

――売れたい、みたいな上昇志向も全然ないわけですね。
u & i 「ないない!」
i 「それは今もないです。CDだって流通させてないですし……」
u 「面倒を見てくださってる方々に、やる気ないのか!ってよく怒られるんですけど……」

――やっぱり“楽しみたい”という気持ちで続けている部分が大きいのでしょうか。
i 「そうですね。楽しみたいがためにやってるし、みんなも楽しんでくれるから」
u 「楽しいって言ってもらえたら、わたしたちも楽しいし、やった最高だ!みたいな感じです」

――それは理想的ですね。
u & i 「うん」
u 「だからストイックさはないんですよ……」
i 「全然ないです。“ラップやってます!”とか言ってますけど、ゴリゴリでラップやってる人とはたぶん土俵から違うんですよね。沖縄の中部にラップがすごい盛んな地域があって、“高校生ラップ選手権”で準優勝した子とかもいるんです。そういう子たちがわたしたちの曲を“新鮮でおもしろいです”って言ってくれるんですよ。でも申し訳ない気分になる……。アイドルとか言われたりもするんですけど、まじアイドルに謝りたい……。Especiaさんと共演させていただいたときに、RYUKYU IDOLさんていう沖縄のアイドルと、Chuning Candyさんていうモデル事務所に所属してる中学生の子たちも一緒に出たんですけど、すっごいかわいいんですよ」
u 「スタイルもめちゃめちゃ良いしさあ~」
i 「呑みながらライヴするオバさんたちが来ちゃってすいません……ていう(笑)。わたしたちなんてクソみたいな輩でしょ」

MCウクダダとMC i know

――何言ってるんすか(笑)。Especiaも、アイドル視されるけどアイドルって肩書きを名乗ったことは一度もないですよね。
u 「そうですよね」

――お2人と一緒じゃないですか。
u 「全然違いますよ!Especiaはマジ最高だよ」
i 「最高だよ。わたしたちはリハの時点ですでに呑んじゃってる状態だったのに、Especiaさんはリハを観てくれたんですよ。最近覚えた言葉で言うと逆リハだったし(笑)、きっと地方に来たら観光もしたいじゃないですか。しかもわたしたちみたいなローカルの人なんて、たぶん興味ないじゃないですか」
u 「そうそう!Especiaさんは最初にリハが終わって、後は遊んでもいいのに、ずっとリハを観ていたんですよ。しかも全員にこやかに」
i 「その時点でかなり胸打たれたよね。本番のライヴを観たら、もう、勝てない。女の子の良い部分が全部集まってる神。これはヤバい!と思って正面から観られなくなっちゃって。脇から観たんですよ」
u 「次の日のワンマンも観に行ったら、Especiaのファンの方がすごく良くしてくれたんだよね。“きのう良かったよ!”とか」
i 「“CD買いました~!”とか」
u 「Especiaも最高ならファンも最高かよ!みたいな」
i 「さすがかよ!っていう。それで前日に倣ってまた端っこで観てたら、Especiaファンが“もっと前に行きなよ!”って言ってくれて」
u 「みんなが道をあけてくれる感じで……」
i 「結局真ん中で観ちゃったら、Especiaの光をドーンと浴びて涙が止まらなくなっちゃって(笑)。ウクダダは最初、号泣するわたしを見て笑ってたんですよ」
u 「そうそう。ブッ!めっちゃ泣いてる(笑)みたいな」
i 「でもウクダダも最終的に一番前に連れて行かれて、マジ泣きしたんだよね(笑)」
u 「なんだろな……尊いもの、たぶん神様とか見たらみんなきっと泣いちゃうじゃないですか。それですね。一生懸命やってるしさあ……尊くて」
i 「そんな状況だったね、完全に。泣いちゃうよ、あんなの。わたしたちも、やるとなったらがんばるよ」
u 「ライヴもちゃんとやります」
i 「でも東京で“ゲットー酒場”に出たときは、呑み過ぎて潰れちゃったんですよね……。ライヴ中お互いにケーブルを踏んで、マイク何回も落として」
u 「ライヴとしては良かったじゃないかな、っていう……」

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